これから釣りを始める人にとって、最初に購入するロッドを何にするか、は最も悩むことの1つではないでしょうか。
ルアーでの釣りを中心に考えている人にとっては、エギングロッドが万能ロッドとして紹介されるケースが多いと思います。
その理由としては、
・比較的ロッドが短いので操作がしやすい
・柔らかく軽量なので手首を痛めにくい
といったことが挙げられます。
しかし、実際にエギングロッドを使って分かるデメリットがあるのも事実。
そこで今回は、実体験をもとあえてエギングロッドのデメリットとは何か、そして万能ロッドとしてどんなロッドがベストなのか、についてお伝えします。
そもそも万能ロッドに求めることって何?
まず、最初に考えるべきことは、あなたがどんな釣りをしたいか。だと思います。
「比較的軽めのルアーで狙える魚を釣っていきたい」といった明確な目的があるなら、エギングロッドは最高の選択肢になるんじゃないかと思います。
しかし、万能ロッドを探している方にとっては、
「どんな釣り方が自分に向いているか分からないから、どんな釣り方にも対応できる万能ロッドがほしい」(でも虫エサには抵抗があるから、ルアー中心にしたい)
といった気持ちがあるから万能ロッドを探している、という方も多いんじゃないでしょうか。
- ルアーで小さな魚から大きな魚まで幅広く狙いたい
- たまにはサビキ仕掛けでアジやサバを数釣りしたい
- 釣ったアジを生き餌にして泳がせ釣りをしたい
など、いろいろな釣りを楽しみたいという気持ちがある場合、
エギングロッドでネックになるのはロッドの対応グラム数となります。
標準的なエギングロッドの対応グラム数は10~20グラムが目安です。
つまり、20グラムまでの軽いルアー釣りが楽しめる反面、それ以上重いルアーや仕掛けは使いにくい(無理に使うとロッドに過剰な負荷がかかる)ということになります。
万能=ロッドの対応グラム数 という考え方
まず、釣り方別のざっくりルアー・仕掛け重さを一覧にしました。
釣り方 | 狙い | ~5g | 10g | 20g | 30g | 40g | 50g | 60g |
ショアジギング | 大型青物 | |||||||
ライトショアジギング | 小型~中型 青物 | |||||||
スーパーライト ショアジギング | 小型青物・ サバ・根魚 | |||||||
エギング・ワインド | イカ・ タチウオ | |||||||
アジング・メバリング | アジ・カサゴ ・メバル | |||||||
サビキ釣り | アジ・サバ・ イワシ等 | |||||||
ぶっこみ釣り | 根魚・アナゴ ・チヌ | |||||||
投げ釣り | キス・カレイ ・マゴチ | |||||||
泳がせ釣り | 小型~大型 青物 |
ご覧の通り、エギングロッドの守備範囲10~20グラムでは、軽めのルアーを使うジギングなどが釣り方が中心となり、狙える魚は表のとおりです。
一方、サビキ釣りをはじめとしたエサ釣りは30グラム以上のものが多く、対応グラムの範囲外となることが分かります。
ということで色々な釣りを楽しむ対応力をロッドに求める場合、
「万能ロッド=対応グラム数の幅広さ」
が重要なポイントになると言えます。
ちなみにエギングロッドを使ったときに「物足りないな」と感じたシーンはこんなときです。
「もっと遠くに飛ばしたい」
ジギングで魚を釣る場合、正直「飛ばしてなんぼ」の側面があります。
なぜなら、飛距離が出るほど魚と出会える確率が高くなるからです。
飛距離が足りず、魚がいる場所をルアーが通らなければ、いくらルアーアクションがうまくても釣ることはできません。
これは、ジギングにサビキ仕掛けをつけて釣る「ジグサビキ」でも同じことがいえます。遠くに投げてからルアーを引いた方が、サビキ部分にアジやサバがヒットする確率が上がります。
使うルアーが軽いと、「もう少しだけ重いジグで遠くに飛ばせたらなぁ」と思うことがしばしばあるんです。
「たまにはエサ釣りを楽しみたい」
ルアーで釣りをしてると、隣でサビキ釣りをしている人がアジを釣りまくっている光景を見ることもよくあります。
そういうとき、指をくわえて何もしないより、サビキ釣りに切り替えて釣りをしたくないですか?
さらには釣ったアジをエサにして、大物を狙いたい。と思う時もあるでしょう。
そういう時にも重い仕掛けにも対応するロッドであれば、気兼ねなくエサ釣りを楽しむことができます。
まとめ
ということで、万能ロッドには対応グラム数の幅広さが求められます。
だいたい、10~40グラムの範囲を対応できるロッドであれば柔軟性が高いと言えます。(逆にこれ以上重いロッドだと初めて使うには手への負荷が大きくなる印象です)
▼10~40グラム対応おすすめロッド
対応グラム数が軽いロッドを選んだがために、結局足りない重さを補うためにもう1本購入、となると余計費用がかかりますよね。
まずは色んな可能性を見越して、対応グラム幅の広いロッド選ぶことが結果的に費用対効果の高い選択となるでしょう。