堤防釣りで大物がHITしたときに、魚を取り込むためのマストアイテムのタモ網。
しかし、サイズが小さいとタモ網に魚が入らない!という可能性もあります。
そこで今回はタモ網の深さがどのぐらい必要か、について紹介します。
結論:深さ60センチあれば安心
まず結論からいうと60センチ程度の深さがあれば安心です。
堤防から狙える大型魚と言えば、ハマチ・サゴシなどの青物やシーバスになりますが、そういった魚がすっぽり入るぐらいの深さが必要になります。
タモの枠サイズが大きければ網の深さは気にしなくていいんじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、どちらかというと枠より深さの方が重要になります。
その理由は、魚を取り込むときのタモの使い方を考えると分かります。
タモは魚を取り込んだ後、下図青のように垂直に引き上げるのが正しい使い方です。
赤のようにすくい上げてしまうと、柄に負荷がかかり折れてしまう原因となります。

つまり、このイラストのようなタモの角度を維持したまま陸に引き上げる必要があるので、タモの深さが必要になってくるというわけです。
深さが違うの2つのタモで検証
今回はタモ深さが70センチのものと30センチのもので比較してみました。
対象物は全長60センチの魚(に見立てたまくら)です。
まずは深さ70センチのタモ。ちなみに枠サイズは65×50センチです。
魚を取り込んでなお、少し網には余裕があることが分かります。

続いて深さ30センチのタモ。ちなみに枠サイズは40×35センチです。

いかがでしょうか。
小さいタモでも入ることは入りますが、この角度を維持したまま陸へ引っ張り上げることを考えると、魚がタモからこぼれ落ちるリスクがありますよね。
取り込みに手間取っている間に魚をバラしたなんてことになると目も当てられません。
すっぽり魚が入るタモ網の深さがあれば、魚の取り込みに手間取ることも少なくなります。
もちろん網が深ければ深いに越したことはないんですが、深さに比例して持ち運びでかさばるので、狙いたい魚のサイズを考えて線引きが必要です。
ちなみにタモの枠は50センチ程度、タモの柄は5メートル程度が汎用的と言われているので、まとめるとこんな感じになります。

▼おすすめタモセット(長さ5m、タモ枠45㎝、網深さ60㎝ ※タモ枠は折りたたみタイプ)
タモ枠(フレーム)の形は丸形や涙型など色々ありますが、網深さがあればどの形でも問題なく使用できます。
どちらかというと、どんな形であれタモ枠のフレームが折りたためるものになっているタイプをお勧めします。
タモ枠は意外と面積を取るので、収納するとき結構かさばります。折りたためるタイプであれば使わないときは収納しやすく、持ち運ぶ時もコンパクトです。
タモの網と柄をバラバラに買うと取り付け穴は合うのか?
タモの柄と網(フレーム)の取り付け穴は、全メーカ共通のサイズに合わせられているので、自由に取り付けが可能です。

既にタモを持っている場合は、網(フレーム)部分だけ購入することでコストを抑えてサイズチェンジすることも可能です。
既に持っているタモの柄だけそのまま使って、網(フレーム)の部分だけサイズの大きなものを追加購入して取り付けるといったことも可能です。
ちなみにジョイントパーツがあれば、タモのフレーム部分と柄部分を折り曲げることができるので、持ち運びに便利です。
もちろん、ジョイントパーツの取り付け穴も全メーカ共通です。


ジョイントパーツがあると、タモ柄とフレームを折りたためるので、ベルトやリュックに取り付けて持ち運びもしやすくなります。
自分に合ったタモを準備して、堤防からの大物にもしっかり準備しましょう!