タコ釣りとタチウオ釣りは似ているため1本の竿で兼用できます。
1本の竿で兼用できる理由と、実際に釣りで使った使用感をまとめました。
これから竿を選ぶ方におすすめしたい「タコエギBB S175」をもとに解説します。
タコとタチウオの釣りが同じ竿で兼用できる理由
一番の理由は、どちらの釣りも竿のタイプは先調子となり、似通っているからです。
釣り竿のタイプはざっくり「胴調子 5:5~6:4」と「先調子 7:3~9:1」に分かれます。
竿のしなる部分が胴付近なのか、先端付近なのかの違いになります。
先調子のロッドは、竿の先端部分が繊細にしなり、胴部分はシッカリしている(バットパワーがある)ことが特長で、タチウオテンヤもタコエギもこのタイプに該当します。
タチウオテンヤ竿 7:3~9:1調子
タチウオテンヤの釣り方は大きく2通り、「7:3調子の竿で、じっくり追わせて食わせる釣り」と「9:1調子の竿で、小さなアタリでも積極的にフッキングしていく釣り」に分かれます。
タコエギ竿 9:1調子(タコエギBB)
タコエギは、海底の感触を確かめるための繊細な穂先と、タコが掛かったときに海底からタコを引き剝がすバットパワーが必要なため、9:1調子中心の竿になります。
タコ・タチウオ兼用竿を選ぶなら「タコ用ロッド」を選ぶべし
このことから、タコとタチウオ両方をカバーできる竿を選ぶなら、「タコ用ロッド」が適しています。
理由は単純に、タコ用ロッドでタチウオ釣りはカバーできますが、タチウオ用ロッドでは、バットパワーが足りずタコ釣りをカバーできない可能性があるからです。

9:1調子はタチウオテンヤ初心者にも向いている
僕個人的には、9:1調子はこれからタチウオテンヤを始める方にも向いていると思っています。
なぜなら、タチウオテンヤを始めたうちは、小さなアタリと本アタリの区別がつきにくいからです。
なので、小さなアタリ(タチウオがエサをつついたタイミング)でも積極的にフッキングしていく9:1調子でのスタイルは、タチウオテンヤに慣れていない方でも釣果アップの可能性が高まります。
さらにいうと、私はいつも9:1調子のタコエギBBでタチウオテンヤしていますが、実際のところ「じっくり追わせる釣り」も全然できると感じています。
最初コツコツとアタリが来ても、我慢してじっくりリールを巻いてると・・ガツンと本アタリが来るのでそれに合わせてフッキングして釣りあげる、という釣りが普通に可能です。その日の状況に合わせて釣り方を変えながら楽しめます。
釣果の例でいうと、1日6尾釣ったうち、半分が積極的に掛けて釣り、もう半分ぐらいが追わせて釣った感じでした。

リールはメーター表示付きがおすすめ
竿とセットでリールをそろえる場合は、タチウオ釣りに関しては、メーター表示が付いているリールが絶対おすすめです。
(タコの場合は海底に仕掛けを下ろすだけなのでメーター表示は必要なく、どんなリールでもOKです)
タチウオテンヤの場合、タチウオの集団がいる棚(水深)はポイント・時間帯ごとに異なるため、その棚を見つけることが重要となり、それがタチウオ釣りの醍醐味の1つだからです。
このような水深何メートルかが表示され、隣のボタンで簡単にON・OFF(リセット)できるリールがあると、タチウオ釣り以外でも釣り全般で重宝します。

タコとタチウオは釣りシーズンの相性も良い
タコとタチウオは釣りのシーズンが連続的に続いているところもうれしい点です。
夏にタコを釣り、そのあとタチウオシーズンに突入するので、1本の竿が大活躍します。
タコ釣りシーズン:6月~8月
タチウオ釣りシーズン:8月~12月
タコエギBB S175について
最後に僕が使っている「タコエギBB S175」の概要です。
- 全長(m):1.75
- 継数(本):2
- 仕舞寸法(cm):91.5
- 自重(g):134
- 先径(mm):1.4
- 錘負荷(号):30~80
ちなみに錘(おもり)ですが、タチウオもタコも船釣りでは40号~50号を使うことが一般的なので、タコエギBBはそのレンジのオモリに対応できています。
タコエギBBには、「タコエギBB S175 錘負荷30~80号」と「タコエギBB175 錘負荷40~80号」の2種類がありますが、あえてどちらか選ぶなら「タコエギBB S175」 を選択しましょう。
以上、タコ・タチウオ兼用ロッドの解説でした!