鯛を釣ったり、買ったりして料理するとき、「あら」はどうされてますか?
「あら炊き」はよくある選択肢ですが、骨が苦手な方、家族(子供たち)と一緒に食べにくい、といった事情があると好き嫌いが分かれるのではないでしょうか。
だからといって、おいしいあらをそのまま捨てるにはもったいなさすぎる!
そんな時は、あらで「出汁」を取ることをお勧めします。
出汁にすれば使い勝手がよく、色々な料理で鯛の風味を感じることができます。
そこで今回は、鯛のあらから出汁を取る方法と、おすすめレシピ3選をお伝えします。
鯛のあらから出汁を取る方法
作り方はとてもシンプルです。
ざっくりの流れは、あらを沸騰したお湯に入れて、ザルでこす、それだけです。
順を追って説明します。まずこちらが捌いたあとの鯛あらです。
尻尾のヒレは使わないので取っておきましょう。
この鯛のあらを沸騰したお湯につけます。
水の量はあらが全て浸かる量にしましょう。途中で継ぎ足してもOKです。少し多いかなと思っても出汁はたくさん出るので問題ありません。
磯の香りとともにアクが出るのでお玉で取りましょう。
10分ぐらいグツグツさせたら、ここでお酒をくるっと鍋にひと回し(おおさじ1~2ぐらい)しましょう。
お酒は臭みを取る効果があります。少し強かった磯の香りがスッと消えて、鯛の風味が際立ってきます。
さらに10分程度グツグツさせましょう。
グツグツさせながら、鍋の中で鯛の身を少しほぐすとより出汁が濃くなります。
そして、ザルをセットした別の鍋や器で出汁をこします。こんな感じです。
あらはザルに残り、だしのうまみだけ抽出できます。
鯛だしの完成です。鯛の出汁だけでこの色、とても濃厚です。一口つけると鯛の上品な風味が口に広がります。
鯛だしはもちろん保存も可能です。僕はこんな感じでペットボトルに入れて冷蔵庫で保管しています。
鯛だしを使ったおすすめレシピ3選
鯛だしを使っておいしかったレシピを3つご紹介します。
どれも最高に鯛の風味を感じられるレシピなので、是非お試しください。
鯛めし&鯛だし茶漬け
鯛だしを水の代わりに使って、鯛の身と一緒にご飯を炊くだけという簡単レシピです。
うちの子供にも大好評の1品です。普段の食事とは段違いでパクパク食べてくれます。
さらに、この鯛めしで作るお茶漬けがまた最高。ワサビをちょんと付けるとたまりません。
鯛だしのしゃぶしゃぶ
鯛だしでお肉をしゃぶしゃぶする簡単レシピです。
お肉と野菜に鯛の風味が染み込んで美味。極め付きは〆の鯛だし味噌ラーメン。
味噌の濃厚な味わいの後に、鼻から抜ける鯛の香りがなんとも贅沢な一品です。
鯛だしのパエリア
お米を鯛だしで炊くパエリアです。フライパン1つで手軽にできますし、具は3枚に下ろした鯛の身を使うので骨もなく食べやすいです。
普段と一味違った形で鯛のうまみを楽しめる1品です。
どのレシピも万人受けする食べやすい料理です。
鯛を手に入れたら、あらでしっかり出汁を取って、存分に鯛を楽しみましょう!